サハリン2、対日輸出開始
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009020601035

【モスクワ6日時事】ロシア極東のサハリン(樺太)沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の経営権を握る同国国営天然ガス独占企業ガスプロムのメドベージェフ副社長は6日、3月にサハリン2から液化天然ガス(LNG)の日本向け初輸出が行われることを明らかにした。一部邦人記者との会見で語った。
 同副社長によると、18日にサハリン南部プリゴロドノエにあるLNG製造工場で生産を開始する予定で、現地で同日、記念式典を開催する。メドベージェフ大統領らが出席する見通しであるほか、麻生太郎首相が招待されており、日本側で出席を検討中。招待に応じれば、日ロ首脳会談が行われる見通しだ。
 サハリン2のLNG工場はロシア初のLNG生産拠点で、生産能力は年間960万トンと世界最大級。東京電力など日本企業がこのうち500万トン前後を購入する予定で、日本にとって中東へのエネルギー依存度の低下につながると期待されている。