スワップ取引とは

スワップは「交換」という意味で、「等価」のキャッシュ・フローを交換する取引の総称です。2者間で、同じ価値をもつ「将来の一連のお金の流れ」を交換する取引です。
金利スワップは、同じ通貨間の異なる種類の金利を交換する取引です。この取引では、通常、元本の交換をしません。金利計算のために名目上、元本を決めています。これを想定元本(そうていがんぽん)と呼んでいます。
一方、通貨スワップとは、異種通貨間の異なる種類の金利を交換する取引です。この取引では、元本の交換をします。

  1. リスクの取引

スワップ取引は、将来のキャッシュフローの交換です。変動金利の相場が将来どう変わるかで、損益が変動します。投機性のある取引です。
将来に収益が変動する危険をリスクと呼んでいます。スワップは、リスクそのものをやり取りする取引です。

  1. オフバランス取引

スワップは、「将来の時点」でお金を交換する「予約」の取引です。取引時点では、取引に資産価値はありません。したがって、企業の資産や債務の一覧表である貸借対照表(バランスシート)に計上されない取引です。これをオフバランス取引といいます。

  1. レバレッジ

スワップ取引でやり取りされる金利は、債務元本の数%です。固定金利と変動金利の差額は、さらに小さくなります。小さな金額で債務元本相当の取引が行えるという特徴があります。少ない資金で多額な資本を動かす取引の仕組みを、「てこの原理」からレバレッジ(てこ)があるといいます。スワップ取引は、レバレッジの高い取引です。

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